ニシタイ 西葛西駅前タイムズ

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代表濱口:広告業界の片隅で 2017.12.27 LIVE BOOTLEG

2017年は日本人、特に都会のビジネスマンの労働に関する考え方の潮目が大きく変わった年だと感じます。そんな年の暮れ、12月に人生初の書籍、本、bookを出版いたしました。
『Bigbeat LIVE BOOTLEG 「らしさ」で未来はグッとよくなる。』
8月に開催した当社主催のマーケティングイベントを再編集したものです。


(Amazon で販売中です…)


『BOOTLEG』とは海賊版とか禁制品という意味の単語ですが、何故このタイトルにしたのか、については長くなるので改めてにします。 広告屋のつまらないシャレです。

2017年、ビジネスシーンにおいてのキーワードは『働き方改革』でした。
キッカケになったのが電通で起きた痛ましいことにあるので、私たち広告業界においては、なおさら敏感にならざるを得ません。
 
では一年をかけた私たちの働き方改革、少しは成ったのでしょうか?
もちろん政府、企業そして個人レベルでも問題を感じている人は多いので、大きなムーブメントはおきています。具体的に多くの施策が実行されました。
しかし私は『この改革ムーブメントは何か大切なことが足りないのでは?』と感じています。
 
何十年か前の教育改革の轍を踏まないよう、経営者もそうですが、なにより働く人それぞれが考え、行動をしなくてはなりません。
教育改革は、詰め込み教育をやめて子供一人一人の才能や個性を活かして、一人一人の未来をより良くすることが目的でした。より良い未来を自ら拓くためにやることが教育であり、そして仕事、働くことです。
 
このままではより良い未来にならないと気づいた私たち日本人は、2017年をキッカケに働き方を変えて、もっとイイ未来にしよう!と立ち上がりました。

この改革は企業や政府任せ、言い成りになっては上手くいきません。働き方を変えるとは、端的にいえば残業をやめることが目的ではありません。
教育のあり方、そして仕事の選び方、働き方、企業と働く人の関係性を一体となって改革することです。
これまでは詰め込み教育を勝ち抜いた結果、偏差値に振り分けられ、そのヒエラルキーが就職の際の企業選びにも影響していました。
新卒一括採用制度と終身雇用制度のもと従業員は手厚く守られ、従順であればたとえ成果が出なくてもクビにはならないし、反面、サービス残業や単身赴任のような『社畜』と揶揄される関係を、経営サイドも働く人たちも容認してきました。世界的には極めて稀なスタイルです。そして『一億総中流社会』という世界でも類を見ない社会主義ライクな資本主義国家としてある意味大成功しました。

このカタチは大成功し、そして終わりました。
 
先人たちの勤勉な教育と労働という努力により先進国家になりました。そしてこれからは成熟した国家としての未来像を見据えて、教育をそして働き方を変えてより良い未来を子ども達につながなくてはならないと感じています。
 
『一億総活躍』という言葉が喧伝されました。一億総活躍できるステージは、カタチ上はできています。それはヨコナラビの総活躍ではなく、人それぞれ、個々の生み出す成果への正当な評価です。横並びの成果を目指すのではなく才能や努力(時に機運)に対して相応の評価をする、対価を得るということです。それを格差社会と呼び、一括りに否定するのは全くの時代錯誤です。インターネットとグローバルを捨てて鎖国するなら別ですが…

必要なのはチャレンジする人への社会の寛容さとセーフティネットです。
私が知る限りの日本史において、このように仕事を選択できる時代は始めてのことです。
好きな仕事を目一杯やれる、その成果に応じて未来を拓くことができる。つまり食べるためだけに嫌な仕事を我慢してやらなくても飢えない時代に生きていることは、大変な幸運です。
 
いつの時代もお上(政府)が変革を主導して成功した事はほとんどないので、個々で考え方を変え、働き方を変えるべきです。一億総横並びはあり得ません。

日本の未来をぐっと明るくするために私に何ができるのか? を懸命に考えたら、そのヒントは自分のビジネスのものすごく近くにありました。それは『マーケティング』です。
 
『マーケティング』の定義は数多くありますが、企業のマーケティングとは『自社の最たる顧客は誰かを想定して、その顧客が自社サービスや製品に触れた時の感動のシーンを作り出すための戦略である』と考えます。経営の最高の機能です。
マーケッターの主な仕事は『その未来を一枚の絵にする』ことであろうと考えます。一枚の絵とはポスターのようなビジュアルでもウェブサイトのトップページでも、30秒の動画でもかまいません。具体的にこうなるために経営をしている、というシーンを、言葉を創るのです。

そのシーンを現実にすることが経営です。多くの経営者が、自身がイメージして経営していることではありますが、残念ながら日本の多くの企業ではマーケティングは機能していません。顧客の感動のシーンとは、BtoB企業であれば顧客企業の経営の成功です。どうすれば顧客企業が成功するかを共に考え、無駄なこと、感動のシーン創りのためには後回しで良いこと、アウトソースできること、を取捨選択していけば経営は変わり、働き方は変わります。

TVでよくコマーシャルをみる『結果にコミットする』をうたっているスポーツジム(?)は、明らかにこれまでの『会員沢山、安いけど結果は??』のスポーツジムとは異なります。例えれば、あのイメージです。(あの会社が良いという意味ではありません)
 
本著では、例えば展示会に出展する企業が来場者から名刺を多く収集するマーケティング活動の是非について語っております。日本企業のマーケティングの現状を一番物語っているケースと感じるからです。

8月1日に行ったイベント「Bigbeat LIVE」は4名の素晴らしいゲストをお招きして、マーケティングで経営を変えて私たちの未来をグッとイイものにしよう!がテーマでした。その際にゲストに語ってもらった内容、セッション後の懇親会やメールなどでの反響を、私なりの物語としてまとめたものが本著です。4名のゲストと私の共著でもあります。

このようなイベントに数百名もの方々に来場していただけることや、本著をお読みいただきご賛同いただける方が多いことでも、冒頭に述べた『2017年は潮目が変わった』ことを実感します。Bigbeat LIVE 、BOOTLEG、そしてこのニシタイなどの活動を通じ出会った多くの方々はすでに働き方を変えています。
 
Bigbeat LIVEにも企画から携わっていただいた徳本昌大さんは、元々は私が新卒のころに同じ広告会社の先輩でした。その後複数の広告会社でキャリアを積まれ、数年前、ソーシャルおじさんとしてデビュー(?)された時は、『徳本さん、ずいぶんオモロイこと始めたなぁ』と思いました。今は弊社を始め多くの企業やグループとのビジネスで幅広く活躍されています。たくさんの仲間と共にご自身で戦っておられます。
 
あるイベントの講演で面白いお話を伺った方は、外資系IT企業マーケッターから現在は複数の企業のマーケティングのお手伝いをしながらマーケティングコミュニテイを主宰したりと、パラレルワークをされています。図々しく名刺交換に押しかけたところ、偶然にも同郷、同じ中学高校の後輩でしたので、以後センパイヅラしております(笑)。
新卒時よりマーケティングがやりたくて、会社や業界ではなくマーケティングがやれるところを選んだそうです。複数の名刺を持つので名刺入れ探しが大変だったとのこと。日本のビジネスマンの持つ『名刺の重要性』という旧い概念が音を立て崩壊します。

まだお会いしたことはないのですが、記事がバツグンに面白くフォローしている女性ブロガーの方。WEBディレクターやPRを経て今ご自身でやられています。先日ご結婚され『これから夫と共に拠点をニューヨークに移します!』と発表されていました。転勤の都合とかではなく、二人で話されてNYに行くか!ってなったようです。もちろん多くのご苦労はされるかもしれませんが、「多くのご苦労は」会社で勤めようが日本だろうが同じこと。やりたいことを、夢の実現へ一歩踏み出すことで未来をグッと面白くしているなぁ、と拍手です、応援します。
 
これからはフリーランスでやるべきだ!と主張したいのではありません。フリーランスであろうが起業しようが、大企業にいようが公務員であったとしても、自らの仕事の成果とは何か、自分の価値をどこでどう磨いていくのかを考え、行動することです。どこにいても何をやっても自分の能力、個性で逞しく食っていける、より良い未来を創ることが出来る自分になる、これが本当の意味での働き方改革なのです。
ノー残業、複業、兼業、それらはその結果の選択肢です。
 
4人のゲストスピーカーの皆様もその略歴をご覧いただければわかりますが、いわゆるこれまでの日本的会社人の働き方ではありません。そのお一人、飯室淳史さんが先日SNS以下のように呟かれていました。イイね!を1万個くらい付けたいほどです。

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(Facebook 飯室さんの投稿より)
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嫌な仕事は例え8時間だろうが、週休3日になってもいや!
やりたい事を徹底的に追い求める。その成果を社会から必要とされる、必要な人になる。
例え失敗してもまたやり直しができる。
『この国に生まれて本当に良かった、楽しい人生だ』と思える、そんな未来になるための働き方改革が2017年スタートしたと、先々の歴史で語られると信じております。
プレミアムフライデーが定着しなかったことは光明でしたね。
 
『誰かがやること』と思わない事が一番重要だと、私は思います。
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