ニシタイ 西葛西駅前タイムズ

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2018 2018.06.22 Bigbeat LIVE準備中!―イベントづくりの裏側をお見せします



今年のBigbeat LIVEは、長年BtoBマーケティングに携わる3名の巨匠にご協力いただくことが決まり、早速この3名が一堂に会して話し合いが行われました。来場いただいた方々に、何を伝えたいのか。日本のマーケターが置かれている現状について語り合う中で、見えてきたものとは?マーケターが集うイベントづくりの裏側をお見せします。
 

プロローグ ビッグビート代表濱口のアタマの中

2018年も8月1日にBtoBマーケティングに関わるライブイベントをやる!
昨年のBigbeat LIVE が行われた8月1日の夜には、そう決めていました。
仕事は『関わった人の未来がより良くなるため』にすることであり、私たちは『広告やイベントを世に創り出していくこと』が生業です。
自分たちが主催するこのイベントでは『花火大会でデートした人と次の夏に結婚した!』というような、
参加した方々の未来に具体的な、何かHappyなことが起こるきっかけや出会いをつくるイベントにしたいと考えています。
 
私はアドマンとして30数年、多くのお客様とコミュニケーションやライブイベントを創ってきました。
しかし、自力でこのテーマのイベントを成し遂げるには力不足かも、と正直感じていました。
 
『できないことは助けてもらい実現させるのだ』というわけで(このあたりはアドマン歴30年の軽さと知恵)、
BtoBマーケティングと言えばこのヒト、という3名の方それぞれにお願いをしました。
 
「今年も8月1日にライブをやります。助けてください。みなさまには講演をお願いしたいのではなく、それぞれ3社ほどのマーケターの方々と共に登壇して、議論したり、勇気づけたりしていただけないでしょうか?」
 
3名の反応はいずれも「その思いはわかった。わかったけど、具体的になにをすれば良いの?」というもの。

 
お一人は業界筋(?)でもマッドドックと畏怖される最強の論客。

B2Bハック.コム 主宰 飯室 淳史さん
GEヘルスケア・ライフサイエンス社で、営業とマーケティング両方のトップマネジメントから執行役員までを経験。マーケティングやセールスのデジタルツールを活用し、グローバルデジタルマーケティングリーダー(digital-CMO)として、全世界における同社のデジタルマーケティング戦略を日本から統括した異例のマーケティング実務経験者。2016年に独立、「B2Bハッカー」として、様々な企業にビジネスファシリテーション活動を行っている。日経クロステックにて「経営者に読ませるB2Bマーケティング攻略ガイド」を連載中。
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お一人は業界30年超、BtoBマーケティングと言えばこちらの方。アンコ好きの温和な笑顔の下には鬼が潜む。

シンフォニーマーケティング株式会社 代表取締役 庭山 一郎さん
1990年9月にシンフォニーマーケティング株式会社を設立。データベースマーケティングのコンサルティング、インターネット事業など数多くのマーケティングプロジェクトを手がける。1997年よりBtoBにフォーカスした日本初のマーケティングアウトソーシング事業を開始。製造業、IT、建設業、サービス業、流通業など各産業の大手企業を中心に国内・海外向けのマーケティングサービスを提供している。海外のマーケティングオートメーションベンダーやBtoBマーケティングエージェンシーとの交流も深く、長年にわたって世界最先端のマーケティングを日本に紹介し続ける。
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さらには、同郷 土佐の志士であり「コミュニティマーケティング」等の分野で各方面に多大な影響力をもつマーケター。

パラレルマーケター/エバンジェリスト 小島 英揮さん
PFU、アドビシステムズを経て2009年から2016年まで、AWS(アマゾン ウェブ サービス)で日本のマーケティングを統括。2016年にコミュニティーマーケティングを考えるコミュニティ=CMC_Meetupを立ち上げる。2017年に決済(Stripe)、AI (ABEJA)、コラボレーションツール(ヌーラボ)など国内外の複数のスタートアップで、マーケティング、エバンジェリスト業務を「中のヒト」としてパラレルに推進している。
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例えて言えば、3名の歴史的名優にオファーをだし、出演OKをもらったものの、まだ脚本が決めきれてないヘッポコプロデューサーの私。
 
3名の役割の呼び方から考え始めます。
例えばメディアが主催するカンファレンスイベントでは、よく事例講演の後に編集長がモデレーターとして、講演者とのパネルディスカッションを行います。
 モデレーター?ファシリテーター?
そうじゃない、私たちがやりたいのはその感じではない!
 ホストか?
いや、呼び方の問題ではない。3名にどんな位置で立ってもらいたいかだ!
「うーん、ヘッポコプロデユーサーがいくら考えてもだめだ、ここは正直なところを3名と話そう!」と、かなりドキドキした状況で座談会をスタートしたのでありました。

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BtoBマーケターの悩みを解消する場に

濱口:おかげさまで、昨年のBigbeat LIVEは大きな反響をいただきました。その後、いろいろな方にお話を伺ったところ、「BtoBマーケターは横のつながりがない」「勉強する機会が限られている」といった課題が見えてきました。そこで今年のBigbeat LIVEでは、ただ登壇者の方々のお話を聞いて終わりではなく、来場者のみなさんも一緒に、議論ができる場にしていきたいと考えています。
 
その中で、御三方にお願いしたいのは、登壇者を招いてお話を引き出すホスト役です。「徹子の部屋」のようなイメージで、プレゼンが終わったゲストと一緒に、ディスカッションをしていただきたいんです。


ビッグビート代表 濱口


飯室氏:「徹子の部屋」と一口に言っても、私たち3人が持つイメージがそれぞれ違うじゃない。3人で共通認識として役割の共有をしておく必要があるよね。そうでないと、3人とも全然違う役割をこなして、違うゴールに向かって行ってしまうかもしれない。




小島氏:僕が一番気になっているのは、ビッグビートさんとして「来場者の方にどうなってもらいたいのか」というところですね。“勉強になった”と言われるのは、(講演者にとって)敗北の言葉だから。“行動します”になっていないと。“良い話を聞けてよかったね”で終わりにしたくないなら、なおさら行動に繋げるために「どう動かしたいのか」を考えておく必要がありますよね。




飯室氏:横のつながりが欲しいとか、勉強する機会が限られているという要求にただ応えるだけだと、Bigbeat LIVEの向かうべき方向を見失って、マーケターのお悩み解消のためのモグラ叩きで終わっちゃいますよ。
 
濱口:現時点で考えているのは、BtoBマーケターの方を集めたコミュニティができればいいなと思っているのですが。
 
小島氏:集めるためにはコンテキストが必要ですよね。コミュニティは農業と同じだから、選んだ種からしか結果が生まれてこないんですよ。とりあえず集めても雑草しか生えてこない。どんな収穫をしたいかを考えずに成功した例を見たことがない。
 
庭山氏:僕が大学院で教えていて思うのは、BtoBのマーケターは、マーケティングを学びたい意識はあるけれど、何をどこまで学べば戦えるようになるのか、わからないんですよね。それを少なくともここまでは自力で勉強しなきゃダメよ、会社としてここまではインフラや組織を整備しなきゃダメよ、といったなんとなくの道筋を示すことができればいいと思いますけどね。




飯室氏:「マーケティングって、何から始めればいいの?」「どこまで行けばいいの?」という現実的な質問に答えてくれる場にしようということですね。
 

“success”ではなく“struggle”なストーリーを

飯室氏:去年は経営層をメインターゲットにして「経営を変える」って言いましたけど、今回はマーケターを集めるということで、私の懸念は「そんなこと僕らに言われても。社長に言ってくださいよ」という話になりやすいこと。本当はマーケターのアクションで会社が大きく変わるはずなんだけど、現場はそんな風に思っていないから行動に繋がらないんですよね。
 
小島氏:その流れでいうと、“あの人のフォロワーになろう”というのは行動変容になりやすい。
 
飯室氏:だとしたら、「このイベントの登壇者の中から1人ロールモデルを見つけてフォロワーになって帰ってください」というのはどうですか?
 
小島氏:いいじゃないですか。面白いですね。そうやってアクショナブルな粒度で行動変容の設定をするのは大事なんですよね。いくらイベントで考え方を伝えたとしても、行動でしか人は変わらないですから。




飯室氏:「どうせ当たらない」と言って、宝くじを買わないのと同じですよね。買えば当たる可能性も出てくるのに、行動しないから当たりも外れもしない。
 
小島氏:そうですね。今年の来場者の中から、来年の登壇者が半分くらい出てきて、アクションした結果をしゃべってもらえるようになるといいですよね。そういう意味では、登壇者を褒め称えるのではなくて、この人でさえ、こんなにstruggle(奮闘)しているという見せ方にしたほうが、来場者のみなさんも共感しやすいかもしれない。
 
飯室氏:そうですね。きれいなサクセスストーリーなんていらないから、リアルな苦労話をしてもらったほうがいいと思いますよ。だって、マーケティングには、誰でも絶対にうまくいく方法なんてないですから。
 
庭山氏:だからやっぱりsuccessじゃなくてstruggleなんですよ。こんなに優秀な人間が、こんなにがんばっても、まだダメなんだという話でいいと思う。マーケティングは本当に大変なんだし。
 
飯室氏:50や100のマーケティング施策をやって、そのうち1つでもうまくいけばめっけもんという世界ですからね。




小島氏:今、求められているのは、現実を打開できる本物のストリートファイター。だからこそ、successのロールモデルではなく、struggleのロールモデルを提示することが必要だと思います。
 
飯室氏:「ゴールに向かっているんだけど、実際はこんな壁にぶつかっていて、それに対してこんな取り組みをしているけど、まだまだ道半ばなんですよね」という話が聞きたい。失敗しないで成功する方法なんてないんだから。
 
庭山氏:そんな話が聞けるなら、それはすごく意義があることかもしれない。みんな危機感もあるし、向上心もあるんだから、あとは正しいロールモデルの見分け方を身につけてもらいたいですね。




飯室氏:つまり「成功者はロールモデルではない。チャレンジして困難を乗り越えようとしている人をロールモデルにしろ」ということですよね。

庭山氏:絶対にそうだと思います。

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エピローグ 濱口の胸の内

3名の論客の鋭い刃が飛び交うなか、主催者でありプロデューサーである私の口数は減っていきました。それは閉口してしまったのとはまったく逆で、
「よし、これはすごい!やはりこの3名にお願いしてよかった!」と聞きながらワクワクしつつ、3名が放つ刃が鋭すぎて口がだせなかったのも正直なところです。

カンファレンスイベントの参加者から、『勉強になりました』『素晴らしい内容でした』などと言われたら、それは講演者、主催者の負け。
成功事例を発表して、パチパチ!だからこのツール買ってください!というイベントは私たちのものではない。
もっとエッジの効いた、刃と刃から火花が飛び散るような、その火花から何か燃え上がるような、そんな一日にしよう!
それこそが『あのイベントに出て人生が変わった』という目指すべき究極のライブイベントではなかろうか。
このみなさんと(時に涙目になっても逃げずに)立ち向かっていけば必ずそうなる!

そんなBigbeat LIVEにしたい、と改めて強く思ったのでした。
そして、その思いを軸にイベントづくりをしていきます。8月1日、ぜひ会場で体感してください。
 

※Bigbeat LIVEは大盛況のうちに終了いたしました。誠にありがとうございました。開催レポートはこちらから

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