ニシタイ 西葛西駅前タイムズ

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代表濱口:広告業界の片隅で 2019.01.31 『Think Local & Go Global !』
― 書を持って旅に出る!

お正月休み、旅先で少し長めの歴史小説を読みました。
愛読していると言うほどではありませんが、司馬遼太郎さんと浅田次郎さんの歴史物はちょいちょい楽しみます。


新潮文庫刊 花神 下巻 司馬遼太郎 著

その本は江戸時代後期いわゆる幕末モノで、その中で江戸時代の人口のくだりがありました。
(正確かどうかはわかりませんが)江戸時代中期から後期の日本の人口は2500万人から3000万人弱くらいで推移していました。当時の東京、お江戸の人口は大体200万人。うち、50万人ほどはあの時代の特異な制度である『参勤交代』で地方の藩から上京したお殿様とその家臣や家族たちだったと推測されています。
『参勤交代』は子供の頃に習った記憶が正しければ、地方の藩の力、資金力を弱めるための制度。地方の藩のお殿様とその家臣や家族と関係者が、その数なんと50万人。おそらくそこそこお金持ちで、その毎日を想像してみるに、花のお江戸でたくさんのお金を使ったのではないでしょうか? ひょっとしたら江戸の150万人の住人達は、その50万人の参勤交代住民の経済によって潤い、都市としてさらに発展し、独自の文化を創造していったのかもしれません。世界的にみても、お江戸の200万人都市は有数であり文化的にも進んでいたようです。3000万人以上の訪日者がいる、今のインバウンドの経済効果や文化の形成もこの形と近しいようにも感じます。

話は変わりますが、私は毎年お正月に故郷高知に帰ります。必ず訪ねる子供のころから大好きな親戚の家で、料理上手な叔母が『田舎やきねぇ、ナンチャーないきねー!』(ごめんね田舎なのでなにもないのよ)と何度も言いながら、新鮮な刺身の盛り合わせ、金目鯛の煮付け、ナガレコ(トコブシ)の煮付け、魚の炊き込みご飯などがテーブルに乗り切らないくらい並びます。もちろんお正月なのでいつもより少し多いかもしれませんが、東京ではまず食べられない味です。

高知の美味しい料理の画像

『田舎やきナンチャーない』ではなくここにしかないものがたくさんあることに、東京から帰ると気付くのです。田舎が良いとか東京が良いとかの話ではありません、東京も住んでいる人、働いている人にとってはローカルなのです。ここでのローカルとは、田舎とか地域という意味ではなく私たちの立っている、働いている、暮らしているこの場所という意味です。『Think Local & Go Global !』とは田舎にはローカルには何もないから、グローバルにうってでよう!という意味ではなく、グローバルを見ること、考えることでローカルの考え方やその意味が大きく変化するのでは、と感じるのです。

江戸時代も平成の今もローカルとグローバルがあり、歴史はグローバルに繋がったローカルで動いてきました。今の時代では、ローカルはライブ(デジタルの対義語はアナログではなくライブであると私は定義しています)、グローバルはデジタルです。

実生活、つまりライフのライブで起きている多くのことがネットで繋がったデジタル空間に由来する現代です。
先日の日本経済新聞の一面トップ(旧い表現だ!)に『世界中の40%の利益を米国企業が稼いでいる!』という記事が出ていました。すごい数字です。世界中の人が、コーラにハンバーガーのランチ、ミッキーを愛し、アメ車に乗っている?(例えがイマイチ)ではないですね。GAFAなどのインターネットによるグローバルビジネスが牽引していることは周知の事実です。

中国は米国と経済摩擦の最中ですが、中国からは米国、特に西海岸の企業へ多くの優秀な人材が渡り、学び、働いています。経験を積み成長したのち中国に帰ってお国の未来(自身の未来)を大きく変えるビジネスを行うでしょう。彼らは海亀と呼ばれているそうです。ウミガメってネーミングは微妙ですが、まさに『Think Local & Go Global !』。

江戸時代の地方からみたお江戸は、今の海外よりも遠い存在であったことでしょう。
外と積極的につながることはなかなか骨が折れる、時には脱藩とか命がけのこともありました。それに比べれば、海外に行くことやデジタルで外の世界につながることは簡単にはなりましたが、その行為により発生するかもしれない大小のリスクは変わりません。

未踏の地へ向かうこと、外とつながることで、変化がおきる、リスクもあれば良い変化ばかりではないけれど、変化はより良い未来への唯一のチケットであることは江戸時代も今も変わらないでしょう。

『Think Local & Go Global !』は、このコラム、いや自身のビジネス、もっと大げさに言えば今の私の人生のテーマです。より良い未来のために変化する。変化の一歩は、書を持って旅に出ることだと2019年の始まりに改めて感じる次第です。

(*トップの海の写真は、高知は桂浜の坂本龍馬像付近からの眺めです)




 
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