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代表濱口:広告業界の片隅で 2019.06.13 『Think Local & Go Global !』スペシャルステージを開催します!


ビッグビート代表・濱口(※赤ちゃんはビッグビート社員のお子さんです)

8月2日(金)に開催するBigbeat LIVEは、BtoB企業の経営者やマーケターのみなさまと共に
「マーケティングで経営を変えて、私たちの働き方を変えて、未来をグッと良くしよう!」というのが大きなテーマです。

今年のBigbeat LIVEではさらに『Think Local & Go Global !』のタイトルで、マーケティングを軸に【行政】【グローバル】をテーマにした2つのスペシャルステージを企画しています。『Think Local & Go Global !』とはこの連載コラムのテーマであり、私のビジネスの中心なのです。

少々長い文章になりますが、その想いを綴りたいと思います。

ビッグビートを創業して20年が過ぎた2016年の夏、少し未来のことを考えました。どんな未来にしたいのか、そのために何をやるべきか? です。おっちょこちょいな私にしては、懸命に考えた覚えがあります。
Bigbeat LIVEを始めとする活動はここから始まりました。

仕事とは、自分と自分に関わった人の未来をHappyにすることだと考えています。
私のHappyの定義は「より良い未来が来ると思える今の気持ち」です。
「より良い」とは、より自由になり、より豊かになることです。
未来はもっと自由にもっと豊かになる!そう感じていればHappyです。

私の仕事はビッグビートという広告会社を経営することです。
経営の経(ケイ)はお経(キョウ)の経。
もともと経はインドの言葉で布を織る際の縦の糸を意味します。私はこれを大切な事、と解釈しています。緯度経度の経も縦のラインですね。横の糸は営み、つまり時間軸です。

大切なこと(縦の糸)を決めて、日々その経(企業でいえば理念やビジョンです)を仲間たちと共に営んでいく(横の糸)ことが経営だと思います。
縦の糸がブレたり細かったりすると綺麗な布、つまり未来にならないのです。

2016年夏は、のちに「働き方改革」という大嵐が吹き荒れる少し前でしたが、

・忙しく働いて疲弊するビジネスピープルがどんどん増える東京
・人口減少と地域経済の衰退問題を抱える、故郷高知のような地方の多くの街

この問題はすでに顕在化し誰もが気づいていました。

自分が経営するビッグビートも例外ではなく、アホな経営者が「おし、設立20周年で売り上げ20億達成だ!」とか言って営業のアクセルを踏んだものですから、仲間の疲弊を感じていました。

関わった人の未来がHappyになることが仕事だとしたら、予算達成や利益追及、株価の上昇だけが縦の糸ではない?
いやもちろんビジネスなので、成果の指標としての数字は大切な縦の糸ですし、より豊かになるためには、お金の豊かさも不可欠です。ただそれが何より優先され、一番太い糸になってしまったらHappyではありません。

「それはわかった!で、自分に何ができるか? 何を懸命にやればHappyを感じられるか?」 そんなことを考えました。

答えは意外と近くにありました。
キーワードは「マーケティング」

私ども広告会社は、クライアントの経営戦略に基づいたマーケティング戦略のコミュニケーション領域をデザインし、アウトプットすることが主なビジネスです。

私はマーケティングとは「選ばれる」ことだと定義しております。
誰に、何を、どんな理由で、そしてどうやって選ばれるか!をプランし実行することがマーケティングの真ん中。それを戦略的ストーリーにするのがマーケターです。私たち広告会社はクライアントのマーケターと共にその戦略的ストーリーを具体的なアウトプットとしてデザインし、実行し、経営に役に立つ成果を上げることがミッションであり存在意義です。

ただ残念ながら、現実はちょっと違いました。

ある同業経営者の会社を訪ねた際、隣の会議室でたくさんの営業の方がテレアポをしているシーンを見ました。
「決められたアポイント数が取れないと部屋から出られないんだよ!」

ビッグビートでも同じようなことをやってきました(会議室カンヅメにはしなかったですが)。自分の若い頃を振り返るとテレアポが大嫌いで、携帯のない時代でしたので社内ではなぜか恥ずかしく、外の公衆電話からかけたものです。100件電話して、取れるアポはまあ5件くらい、ビッグビートのテレアポ名人でも10件ほどでしょうか? そこからさらに商談、コンペ、受注まではかなり気の遠くなる道のりです。

ことはそれだけではありません。これだけたくさんの電話を受ける側の人もかなり迷惑、気の毒です。広告会社のミッションや理想の前に、この行為に莫大な時間と人的なエネルギーを費やしているのです。

これではマーケティングが機能していないマーケティング支援会社です。笑えません。

私たちのビジネスの周辺にもかなり多くの「これは本当に役に立っているのかしら?」的な仕事があります。
例えば…

・展示会でとにかく数多くの名刺獲得を目的にする(しかしその名刺は活用されない)
・ホテルなどイベント会場の前で案内看板を持って立つ

日本中のあちらこちらのビジネスシーンで同じように「これって本当に必要?」と思える仕事が氾濫しています。しかし、クライアントにも社員にも必要だと思われない(Happyではない)仕事をしていたら、どちらからも選ばれませんよね。

クライアントから、パートナーから、新卒や中途の人から、広く言えば社会から選んでもらえる会社になりたい。
世の中に本当に必要なことだと思う仕事に力と時間を注ぎたい。
関わった人の未来がぐっと良くなる仕事をしたい。
そのための懸命な努力は惜しみません。なんなら徹夜でも休日でも働きます!

有効な手段はマーケティングを経営の最高の機能として位置づけ、実行することだと考えます。それは、選んでいただける理由(理念、サービスなど)を、選んでいただきたい人に効率的に伝えることから始まります。

「東京で働く人たちに余裕と笑顔が増え、大好きな故郷で暮らす人たちの未来がよりHappyになる。そんな未来を子どもたちに創っていこう!
そのための、ひとつの打ち手として、マーケティングを経営の最高の機能にして、働き方を変えることで、未来を変えませんか?」


と、経営者やマーケターの皆さまに呼び掛けたり、議論できる場をつくったり、何か行動するきっかけをつくることが広告会社のできることであり、私たちを選んでいただける理由になる!と確信しています。

現在、私たちはこの想いを、自社メディア「ニシタイ」やSNSでの発信、8月に開催するBigbeat LIVEとその参加者を中心としたコミュニティ運営、さらには書籍出版などの活動を通じて伝え続けています。


この活動をすすめるなかで、さらにひとつ気づきました。
より良い未来を創っていくためには、仕事以前にもうひとつ、当たり前ですが「暮らし」があります。なぜなら私たちはみんなどこかに暮らしているからです。
暮らしの場をつくる仕事、それは「政治と行政」ですね。私は政治家でも公務員でもないし、どちらかと言えばその方面はあまり好きでも得意でもありません。最低限の行為として選挙には行きますが、正直に言えば、日本の政治や行政には期待しない、あきらめ感満載だったのです。

しかしそれは食わず嫌いというか、知らなかっただけで、政治や行政でも変化が起き始めていました。

行政は政治がコントロールするわけです。政治家には本来マーケティング的発想が不可欠なのですが、あまりそれを感じることはありませんでした。その理由として、政治家が選挙で選ばれる際には「みなさん」に清き一票をお願いします。そして「みなさんのために働く政治家」であることをアピールします。実はマーケティング的発想ではここはひとつの落とし穴です。
右肩あがり経済においてはマーケティング不在でも業績が伸びる企業のように、人口がどんどん増える場合は「みなさんのため」の政治と行政でOKなのですが、これからは違いますね。行政においても誰に、何を選んでもらうのか? という考えが必要です。

人口を増やしたい場合、その街は、

・共働きをしながら子育てをする夫婦が暮らすのに最適か?
・リタイヤした夫婦が暮らすのに快適な街か?
・単身高齢者にやさしい街か?
・海外からの移住に向いている街か?
・スタートアップ企業に向いているか?
・居住の誘致ではなく、地産外商を推進していくか?
・関係人口を増やしていくか?
(関係人口…移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる人々のこと)

などなど、戦略を絞る必要があります。
「なんでも美味しいレストラン!」の宣伝文句は大体どれも大したことないですね。「これがうまい!」が大切なのです。
「みなさまのため」は実は誰のためにもならない、それがこれからの時代です。

いくつかの自治体で、変革のリーダーシップを持った首長により「みなさんのため」から「誰のため」へと変化が起きています。
そこで8月2日のBigbeat LIVEのスペシャルステージでは【行政】をテーマに、こういった変化を実践する行政の方々にご登壇いただきます。公務員の方がこのようなマーケティングイベントでお話をいただける、それだけでも変化を感じます。

Bigbeat LIVEにご参加いただく多くのマーケター、経営者の方々が、このように行政の方の生の声に触れる機会はあまりないかもしれません。当日は登壇者と参加者という枠を超えて、インタラクティブなセッションにしたい、と考えております。

スペシャルステージのもうひとつのテーマは【グローバル】です。

ヒトは文化を創造します。
それは街という単位であったり企業であったり国であったり、はたまた家族かもしれません。ちゃんと勉強をしたわけではないので全くの私見ですが、文化創造を加速させる一つのエネルギーは未知の文化への接触ではないかと思います。
つまり自分たちの中にはなかったもの、外の世界に触れること。それが私の考えるグローバルです。

例えば、1960年頃世界中の多くの若者はビートルズの音楽に触れ、色んな国で多くのロックミュージックが生まれ、さらに変化しました。100年くらい前の日本人はオリンピックの存在を知って、それにチャレンジすることでスポーツに対する圧倒的な変化が生まれたのではないでしょうか?(放映中のNHK大河ドラマのように)

もちろん海外の文化に触れるだけではありません。現代ではデジタル領域、例えばSNSなどが外の世界となる場合もあるでしょう。
外に出て、今までと違う物差しで自分や自分の会社や場合により故郷や国を計ることで、未来への変化が始まるのではないだろうか、と思うのです。ビジネスにおいては自社の周囲で起きていること、関係するマーケットしか見えなくなった時にその企業の衰退が始まります。

戦後、高度経済成長期を経てバブル期まで、日本は製造業の隆盛とともに品質の高いものを国内生産し国内での販売を行なって成功してきました。新しい価値を創るというより、車や家電のようにそれまでの価値を圧倒的な品質により高めた製品は、MADE IN JAPAN という奇跡的なブランド化で世界に広まりました。製品を、モノをつくり成功した、その成功体験から脱却できず『失われた10年』が20年になり、30年が経とうとしています。

モノをつくることは大切ですが、時代はその結果のコトを創る、さらにはそれが出来るヒトを創ることが重要になっています。

40年前の日本とアメリカのビジネス規模(GDP)を比較すると、当時の人口差(日本が約1億、アメリカが約2億)と同程度の約2倍ですが、今では人口差は約2.5倍ながらGDPは約4倍の差となっています。

ここにも日本企業のマーケティングの不足が大きく影響していると考えます。

仮に海外進出している企業であっても、実は現地での取引先のほとんどは日本企業であることも珍しくありません。
それは例えば海外展開するアメリカ企業には考えられないことです。

私たちのビジネス領域において、例えば海外での展示会出展は新規販売ルートの獲得や進出のためのプロモーションとしては有効です。ところが日本企業はかなり消極的です。また、東南アジアの多くの国ではBtoB企業においてもSNSのコミュニケーションが有効です。こちらも展示会と同じように活用している企業はまだ少ないというのが現状です。あまり得意でない理由は、その分野への投資が少ないからであろうと感じます。
これから特に発展が見込まれる東南アジア各国への取組みは企業の大小関わらず急務です。

海外展開をし、現地に根付くためにこそ、マーケティングを経営の最高の機能として活用するべきです。
【グローバル】のセッションでは、タイを始め東南アジアへ展開されている企業のご担当の方のリアルな現状についてお話しをいただきます。

以上が【行政】と【グローバル】という2つの新しいテーマを企画する理由です。


さてさて、長々と乱文を失礼いたしました。

「Happyとは、より良い未来が来る! と感じられること!」と前述しました。
ビジネス、企業の未来も同じです。これは政治も同じではないでしょうか?
その街や市、県、国が選ばれるためのキーワードは「Happyかどうか」。
つまり「来年の今頃は、さらに数年後は今より豊かに自由に暮らせるだろうか?」だと思います。

前にもこのコラムで書いたのですが、私の故郷は高知県の海沿いのかなりな田舎町です。人口減少の日本においても最先端の課題(限界集落に近い)を抱える高知県の典型的な街です。
この故郷に帰省するたびに訪ねる大好きな叔母は、料理が得意です。
「東京みたいに美味しいものは何もないのよ、ごめんなさいね!」
と謝りながら、東京では絶対味わえない絶品の料理を振舞ってくれます。

ここにしかないもの、大切なものをローカルは持っています。
ローカルとは地方という意味ではなく、私たちが立っている、生活している、仕事をしているまさにこの場です。そこの特徴、風土、強みを考える。
グローバルは海外進出だけを意味するのではなく、ボーダーをつくらない考え方です。場所だけではなく例えば、デジタルで繋がった空間の意味でもあります。
外に出てみることから、たくさんの外の縦軸に触れることで何かに気づき、変化が始まるはずです。

『Think Local & Go Global !』スペシャルステージでは、マーケティングと【行政】【グローバル】をキーワードに、未来をHappyにする出逢いや気づきが数多く起きるステージにします!


参考コラム
『Think Local & Go Global !』 ― 書を持って旅に出る!
「課題先進県」高知県のマーケティングを聞く


(注)経営の意味のくだりは濱口の解釈です。
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